グレーチングとは?身近にある欠かせない「すのこ」
グレーチングとは身近な側溝である
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グレーチングと聞いてもピンと来ない方が多いのではないでしょうか。グレーチングは、側溝などでよく見かける格子型の「すのこ」状のフタです。特に、日本はグレーチングの品質が高いとされており、用途ごとに様々な素材や種類のグレーチングが販売されています。この記事では、グレーチングについて素材や用途など深堀してご紹介します。
目次
グレーチングの由来
「グレーチング」という名前は、元々英語の「grating」という単語が由来です。日本語に訳すと「すのこ・格子」という意味であるため、グレーチングの形からも日本語訳に納得するかもしれません。船やプラントなどの足場として使われていたグレーチングは、すのこや格子に似た見た目だけでなく、優れた排水性から公共の道路にも使用されるようになりました。かつてはグレーチングの多くは鋳鉄製でしたが、最近では鋳鉄のグレーチングだけでなく様々な素材で作られたものも登場しているため、幅広い用途で使用できます。また、日本でグレーチングを初めて製造したのは、広島県の建設資材メーカー「ダイクレ」です。
グレーチングの特徴とは?
グレーチングの特徴は、以下が挙げられます。
- 排水性に優れている
- 通気性が高い
- 採光性がある
- 耐荷重性がある
排水性や採光性・通気性に優れているにもかかわらず、人が乗っても崩れることが無い耐荷重性があるのがグレーチングの特徴です。
グレーチングが使われているところ
グレーチングは排水性以外にも特徴的な面があり、用途が広いことから以下のような場所で幅広く使われています。
- 側溝
- 公道
- インテリア
- 工場の床材 など
道路などに溜まった雨水などを安全に排出してくれるだけでなく、インテリアや風通しを良くするための建築素材としても使われているのです。
鉄だけじゃない!グレーチングの素材
グレーチングは、様々な素材で作られています。
- 鋳鉄製
- スチール製
- ステンレス製
- 繊維強化プラスチック(FRP)製
- プラスチック製
- ラバー製
中には、環境に配慮した素材で作られたグレーチングもあるため、場所によって素材を分けて使えるのが魅力的です。
鋳鉄
鋳鉄製のグレーチングは、かつて船やプラントなどで使われていた名残から、当初多く作られてきた素材です。現在でも、鋳鉄製のグレーチングが残る公道があります。特に、海沿いの町の場合、海風による劣化も見られるため、場所を選んでしまう素材だといえるでしょう。
スチール
スチール製のグレーチングは、鋳鉄製と比較して、耐荷重性があるにもかかわらず、軽くて扱いやすいという特徴があります。より良い都市環境を創造するため、鋳鉄製に変わって側溝などで使われるようになり、現代におけるグレーチングは、さびの対策加工を施したスチール製の素材が一般的です。
ステンレス
ステンレスは、さびにくいという特徴や太陽光に当たると光ることから見栄えが良いとされています。マンションやエントランスの側溝やインテリアの一部として取り入れられており、用途が幅広いグレーチングだといえるでしょう。
樹脂合成強化プラスチック(FRP)
樹脂合成強化プラスチックはFRPとも呼ばれており、金属製のグレーチングと比較してさびないだけでなく、丈夫で加工しやすいという特徴があります。壁やバルコニーなど人が乗る箇所で使われる傾向にあり、ある程度の強度はあるものの、車が通るような公道の側溝ではあまり使われないようです。
プラスチック
プラスチック製のグレーチングも種類が豊富で、屋内外でよく使われます。他の素材に比べて軽く、腐食しにくいのに耐久性があることから、場所を選ばずに使用できるというのが利点です。また、ボルトを使用せずに設置ができるタイプも販売されており、扱いやすいといえます。
ラバー
合成ゴム・合板やなどのラバー製のグレーチングは、騒音防止や滑り止め効果があることから、サッカー場や競技場などのスポーツ施設や公共施設に多く見られます。プラスチックと同じ重量感であるため、扱いやすいのが特徴です。また、カラーバリエーションも豊富なことから、目で見ても楽しめるのが魅力だといえます。
用途によって様々なグレーチングの種類
グレーチングは様々な形があり、現在では主に以下の種類が一般的です。
- みぞぶた
- かさあげ
- つばつき
- ますぶた
また、メーカーによって表面処理も違うことから、用途や設置場所に合わせたグレーチングを幅広い種類から選べます。
グレーチングのメリット・デメリット
グレーチングのメリットは、人が側溝などに落ちないようにしながら、排水を促す作りそのものにあります。また、住宅などに取り入れれば、格子の隙間から光を通してくれるため、部屋が明るく演出できるというメリットも考えられるでしょう。デメリットは、格子状であることからヒールがハマったり滑ったりして、ケガに繋がりやすい点です。インテリアの一部にグレーチングを取り入れた場合は、格子よりも細いテーブルや椅子の脚だと設置できないこと、歩行時に足を痛めてしまう可能性があることでしょう。ベランダにグレーチングを取り入れると、下の階に雨水が滴ることも考えられます。
グレーチングを選ぶ際のポイント
グレーチングは、側溝はもちろん、住宅のインテリアなど幅広い場所で導入できる優れものです。
グレーチングを実際に選ぶ際は、
- 材質
- 溝の形
- 上を通過する物
- 網目のタイプや大きさ
を考慮しましょう。多くの場合は施工業者を通して注文することになるため、実際に設置する場所の状況や利用環境に合った材質をしっかり相談し、グレーチングを取り入れると良いでしょう。
まとめ
グレーチングは、私たちの生活の身近に多く見かける身近な「すのこ」状のフタです。様々な場所で排水を促してくれるだけでなく、使い方によっては住宅や周りをオシャレに演出してくれることも叶うでしょう。用途ごとにピッタリのグレーチングを選ぶためにも、導入前に複数の業者に相談し、納得のいくグレーチングを手配するのがおすすめです。
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