土のう袋とガラ袋には様々な違いがある

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土のう袋とガラ袋を同じようなものだと思っている人や、ガラ袋を土のう袋代わりに使う人も多いのではないかと思いますが、土のう袋とガラ袋は特性が異なる上に、本来使う用途が異なるものなので、違いを理解しておくのが望ましいと言えます。本記事では土のう袋とガラ袋の違いについてまとめましたので、気になっていた方はぜひ最後まで読んでください。

土のう袋とは土や砂を詰めて使うもの

土のう袋は、台風や豪雨などの水害を防ぐ防波堤の役割を果たすために土砂などを入れて積み上げたり並べたりするために使用される袋ですが、土砂がないときのために、水を入れて膨らむタイプの土のう袋もあり、袋の色は基本的には白ですが、緑色のものや黒色のものもあります。

ガラ袋とはがれきなどを入れておくもの

ガラ袋は、工事現場などで発生したがれきなどのゴミを入れるための袋で、現場によっては、ゴミの種類によって複数のガラ袋を使うこともあります。色に関しては茶色いものが一般的です。

土のう袋の特徴

土のう袋の代表的な特徴を挙げると次の3つです。

• 紫外線に強い
• 尖ったものには弱い
• 値段が安い

紫外線に強い

土のう袋は長時間野外に放置して利用されるケースが多く、太陽光への耐久性が必要なため、紫外線に強い特性を持つポリエチレン素材で作られているものが多いです。

尖ったものには弱い

土のう袋は重いものを入れたりすることへの耐久性はあるものの、よく素材として用いられるポリエチレンは、尖ったものが刺さるとすぐに破れてしまう特性があるため、がれきや割れたビンなど尖ったものを入れると破れてしまう恐れがあります。

値段が安い

ビニール袋に比べると値段は高いものの、1枚20円程度の安い値段で購入することができます。中には、UV土のう袋や、サイズが大きいものなど、少し値段が高くなる場合もありますが、基本的には値段が安いため、土砂を入れる以外にも、アウトドアでゴミ袋として活用したり、プランターの代用として使ったりする人もいます。

ガラ袋の特徴

ガラ袋の代表的な特徴は次の3つです。

• 土のう袋より大きめ
• 尖ったものに強い
• 紫外線や熱に弱い

土のう袋より大きめ

ガラ袋は、工事現場で出るガレキやゴミなどを入れるために利用されるので、自ずとサイズも土のう袋より大きめで、だいたい60cm*90cmくらいが一般的です。

紫外線や熱に弱い

ガラ袋は素材としてよく用いられるポリプロピレンは紫外線や熱に弱いという特性があるため、中にはガラ袋を水害対策時に土のう袋代わりとして用いる人もいたりしますが、長期間陽の光に当たるような場所での使用をするのはおすすめはできません。どうしても土のう袋がない場合のみガラ袋で代用するのが良いでしょう。

尖ったものに強い

ガラ袋の多くは、ポリプロピレンという素材で作られていますが、ポリプロピレンは破れにくいという特徴があり、ガレキなど尖ったものを入れるのに向いています。

土のう袋とガラ袋は用途に応じて使い分ける

最後にまとめとなりますが、土のう袋とガラ袋は、そこまで大きな違いがないように見えるものの、土のう袋は「土砂などを詰めて水をせき止める目的で使われるアイテム」で、ガラ袋は「工事現場で出るゴミの処理などに使われるアイテム」といった感じで、本来の目的が異なります。また、土のう袋は紫外線に強く値段も安めなものが多いのに対し、ガラ袋は土のう袋より大きめで尖ったものを入れても破れにくい、といったそれぞれ違った特徴を持っているので、違いを理解した上で、ご自身の用途に応じて使い分けてください。